オールセラミックスクラウン(レイヤリングジルコニアクラウン)により審美性を改善したケース
ビフォーアフター
保険診療で装着される硬質レジン前装冠は色調、適合、清掃性が悪いだけでなく審美障害により患者の生活の質を著しく低下させる。本ケースにおいても患者は話す時、常に口元を手で隠すようになっており人前で笑えない事を悩んでいた。口腔内の精密検査を行った後、歯周病学的問題や咬合の問題は無く歯冠修復のみで対応可能と診断した。
前歯部1歯を修復する場合、重要となるのは周囲の歯の表面性状を忠実に模倣することであり歯科技工士の技術差が最も出やすいケースとなる。もちろん歯周組織の炎症がコントロールされている事は言うまでもない。
主訴 | 右上前歯の被せ物を綺麗に治したい |
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治療内容 | 歯周基本治療終了後、それまで装着されていた被せ物を除去しプロビジョナルレストレーションを装着した。歯周組織の安定、セラミックを築盛するクリアランスが確保されている事、顎運動と調和がとれている事を確認した後、最終補綴処置へと移行した。材質はオールセラミックスクラウン(レイヤリングジルコニアクラウン)を選択した。 |
患者様の年齢 | 29歳 |
患者様の性別 | 男性 |
治療期間 | 2ヶ月 |
治療費 | 16万円(レイヤリングジルコニアクラウン+プロビジョナルレストレーション代) |
治療で得られるメリット | 審美性の獲得、清掃性の向上、修復物と歯周組織の調和、患者のコンプレックス解消、顎機能運動の調和 |
治療する際に起こる リスク・副作用 |
プロビジョナルレストレーション(仮歯)の脱離。(本ケースでは無し) |